がんになったら大事にしたいこと
治療をする間、このリストをときどき参考にしてください。また、主治医やその他の医療職、そして、ご家族やあなたをサポートしてくれる人と一緒に、このリストを見ながら考えたり、相談するのもよいでしょう。
その1.疑いがあると言われてから治療開始まで その2.治療開始後 その3.治療全体を通じて その4.初回治療後もがんが残ったとき、転移・再発したとき
その1.疑いがあると言われてから治療開始まで
- 十分な時間(30分以上)をとって、ご家族や友人と一緒に説明を受けましょう。
- 説明を受ける際に、看護師などに立ち会ってもらいましょう。
- 自分の正確な病名と病期について理解しましょう。
- あなたがすすめられた治療法は標準治療、または科学的根拠(エビデンス)のある治療か確認しましょう。
- 通院する医療機関の診察内容や体制を確認しましょう。
- セカンドオピニオン(他の医師の意見)を取りましょう。
- 治療中の生活において、あなたが大事にしたいことを主治医に伝えましょう。
- あなたがすすめられた治療法がなぜよいのか、確認しましょう。
- 治療および生活の具体的な予定を考えましょう。
その2.治療開始後
- 治療結果や体調の記録を取って、主治医に伝えましょう。
- 食事や薬についての説明を受けましょう。
- 同じ病気の仲間と思いを分かち合い、情報を得ましょう。
- 今後の検査の予定を具体的に書いて整理しましょう。
- 今後の治療の予定を具体的に書いて整理しましょう。
(手術療法または化学療法または放射線療法、あるいはそれらの組み合わせなのか、外来治療または入院治療なのか、など) - 副作用(吐き気、しびれ、白血球や血小板の減少など)について、満足のいく説明と対応をしてもらいましょう。
- 治療にかかる費用の目安について確認しましょう。
- 民間保険や各種制度(高額療養費制度など)の手続きをしましょう。
その3.治療全体を通じて
- 利用できる各種の窓口の連絡方法と、どんなときにどんなことが聞けるのか、確認しましょう。
- 苦しいこと・つらいこと(気分の落ち込み・不安・不眠・痛み・食欲不振など)は、主治医にすべて伝えるようにしましょう。
- 痛みを完全に取ってもらいましょう。
- 気分の落ち込み・不安・不眠などについて、満足のいく説明と対応をしてもらいましょう。
- 呼吸苦、胸水、腹水、だるさ、食欲不振などの症状について、満足のいく説明と対応をしてもらいましょう。
- 地域で利用できる制度やサービスを確認しましょう。
- 補完代替療法・健康食品・サプリメントを利用するときは、メリット(良い点)・デメリット(悪い点)を確認しましょう。
その4.初回治療後もがんが残ったとき、転移・再発したとき
- 現在の病状や今後の見直しを聞きましょう。
- 今できる治療法とその目的を理解しましょう。
- これからのことについて主治医やご家族と話し合いましょう。